『巨人のいる街』

□第十一話 理屈と根性
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ぶら下がるエレンは恐る恐る教官に尋ねる


『で、では…適性判断は……!!』

『問題無い、修練に励め』

『!!』

エレンは結果を聞いた瞬間両手をあげて万歳をする

(やった!!やったぞッ!!)

笑顔のエレンはガッツポーズをしてミカサ達の方向を見る

(どうだミカサ!!オレはやれる!巨人とも戦える!もうお前に世話を焼かれる事もねえなッ!!)


「良かった…エレン嬉しそう!」

『なんとかなったようだな…』

『目でどうだって言ってるよ!』

アザレアとライナーとアルミンが胸を安心したように撫で下ろす

その中でミカサだけは…

『違う…』

ミカサはエレンから目線を外さずに言い切った

「え?」

『これで私と離れずに済んだと思って安心している…』

衝撃を受けたような顔をしたアザレア、アルミン、ライナー、ベルトルトがミカサを見つめるなか無事…


エレンの再試験は幕を閉じた


キース教官は今だ嬉しそうにぶら下がり続けるエレンを見上げる

グリシャ…お前の息子が、今日…兵士になったぞ…


今日の試験は一時はどうなるかと思ったが…

それを支えたのは…

振り返り皆と楽しそうに話すアザレアを見る


アスチルベ…お前の娘も母親と似た良い兵士になりそうだ…
奴に合わせる日も近いだろう…







どちらも、これからの成長が楽しみだ…







to be continued…
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