『巨人のいる街』

□第十一話 理屈と根性
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「待って下さい!!」

教官にアザレアが素早く声をかけるシンとした中に自分の声だけが響いた

(一か八かの賭けだ…!)

凛とした表情だが内心汗だくだ


「エレンのベルトは…故障しているかも知れません……!!」


皆おどろき周囲はざわめきをあげる


『なんだと…!?ワグナー、イェーガーとベルトの交換をしろ』

教官はワグナーとエレンのベルトの交換を命じた

『は、はい!』



ーー
ーーー


ワグナーとベルトの交換し、再び吊るされるエレン

ユラユラと揺れているが綺麗な姿勢を急に保てたエレン

『っ!?出来る……!?』


『『『「!?」』』』

(やはりベルトの故障は正しかった!)

エレンが喜ぶ姿を見てホッと息をつくアザレア

『アザレア・アッカーマン、貴様…良く気がついたな』

「いいえ、友人とのやり取りのお陰で気がついたまでです」

アニにウインクするやれやれというように頷いてくれた

『イェーガーの使用するベルトの金具が破損していた。ここが破損することなど聞いたことがは無いが新たに整備項目に加える必要があるな』

とベルトを回収するキース


エレンの周りに集っていた人達もエレンのことを見なおしたように拍手をしていた


『じゃあ…アイツ、壊れた装備で一時は……』

『凄いな…!!』

馬鹿にしていた者達もエレンの根性に驚いている
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