『巨人のいる街』

□第十話 素質と努力
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アルミンが必死に励ますが言うがエレンの気分は沈む一方

『情けねぇ…こんなんじゃ奴らを…』


『根絶やしにすることなんか…『もうそんなこと目指すべきじゃない』

とエレンが言いかけたときにミカサがきっぱりという

『…は!?』

「み、ミカサ!」

『え?』

『向いてないのなら仕方ないようやくできる程度では無駄に死ぬだけ…きっと夢も努力も徒労に終わる』

『……な…何だって…?』

『兵士を目指すべきじゃない、と言っている』

『生存者として人類を支える選択もある。何も命をなげうつことだけが戦うことじゃない』

『お…お前なぁ…オレはあの日あの光景を見ちまったんたぞ…?そんな理屈で納得できると思うのか?』

『……』

「……」

二人とも譲らない
ジッとにらみ合うように見つめる


『…でも』

沈黙を破ったミカサ

『その覚悟の程は関係無い』

『は?何でだよ言ってみろ』

『兵士になれるかどうか判断するのはエレンじゃないから…』

(正論だ…)

『う…』

(このヤローそんなことはわかってんだよ…まずアレができなきゃお話にならねぇのは事実だ…)

(正論だ…オレには何も言う資格がねぇ…バカ言っんじゃねぇよって感じなんだろうな…何でも簡単にこなしちまうお前にとっちゃよ!)



『…!』

エレンがミカサを悔しそうに見つめるとミカサは照れたように俯く


(ああ、今ミカサ勘違いしてる)
とアザレアは一人飽きれる


カンカンカン!


夕食の時間終了の鐘が鳴りガタっと一斉に皆席を立つ


『私は…エレンだけ開拓地に戻れと言ってるんじゃない…』

また始まったぞミカサのアレがとアザレアは席を立つ

『いこうぜアザレア、アルミン』

『う、うん』

「そ、そうね」


『その時は私も一緒に行くので…
だから…そんなことは心配しなくていい』


ミカサがエレンの方を振り向くと

『ん?えーと?つまり?』

『………………。』

『それもらってもいいってことですか?』


サシャにかわっていた






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