『巨人のいる街』

□第十話 素質と努力
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シーンとしたように体が停止た

(成功だ!)

嬉しくて少し笑う


おおと歓声が上がる

『アッカーマン姉妹すげえな…』

『ぜんぜんブレねえしやるな』



集中していて気がつかなかったが自分の周りにも人が集まっていたそのなかに先ほどの教官達もいた




『見てくださいあの子』

『うむ、悪くない』

『綺麗なフォームだ』




(よしっ…!)



ゆっくりとレバーを下げてもらい地面に足を戻した


『上手くいったね』

ベルトを外し地に降りると丁度同じく隣で訓練していたマルコが話しかけてきた

「うん、マルコは上手くいった?」

『僕もバッチリさ』

「良かった!ミカサもアルミンも上手くいったし残るは…」







『んん…今期はできる者が多いようだ』

『あの…彼は……』

『…素質というものだろう。人並み以上にできることがあれば…』







と不意に周囲のざわめく声がした
人だかりができている方へ行くと


「!!」




『人並み以上にできないこともある』



「何をやってるエレン・イェーガー!!上体を起こせ!!」

キース教官がエレンを怒鳴る


(え…!何だこれ…こんなの…どうやって…)

(こんなハズじゃ…)


「エレン…」

アザレア、ミカサ、アルミンが心配そうに見守るがエレンは最後まで体制を立て直せなかった



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