『巨人のいる街』

□第12.5話 恩と意思
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少し怠い身体を起こすと手早く身支度にかかる


皺一つない綺麗なシャツを羽織りボタンをしめ立体起動装置を付けジャケットを着る


忘れてはならないスカーフをシャツの襟に通し結ぶ




エルヴィンに朝から呼びだされた


『朝早くすまないなリヴァイ』

『あぁ、まったくだが…仕方ねぇ』


『今日の任務内容だが…今日は104期訓令兵がいる訓練場に行ってもらいたい』

『…何故だ』

『理由は行けば分かる』

エルヴィンの青い瞳をじっと見つめるリヴァイにエルヴィンは

『……』

『上司命令だ』

『ちっ…分かった』


ーー
ーーー


本部から馬を走らせ何年ぶりかの懐かしい訓練場に行く

訓練場に行くとまだなったばかりだろう若い教官がリヴァイを出迎えた

『ハッ…リヴァイ兵長おはようございます!』

敬礼をし、挨拶をする若い教官に小さく頷く

『ただいま、キース教官は森のエリアで訓練兵を訓練中です』

『そうか、もう下がっていい』

『ハッ!』


ーー
ーーー

森のエリアに行くと風の音と剣の音が響いていた

上を見上げると大木の上に影を見かけ
立体起動で上まで上がる

『…リヴァイか』

『キース教官、お久しぶりです』

足をつけるなりキースは振り返りリヴァイと視線を交わす

『貴様も立派になったな』

『お陰様で』

『今、立体起動の訓練が行われている、見て来い』

『?』

『面白いものが見れるだろう』




ーー
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