黒き獅子と銀黎の狼
□プロローグ
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最初に彼女を見たとき。
まるで、狼のようだと思った。
ぼろぼろの姿で地に伏していたのに、
緋色の瞳に射止められたように動けなかった。
強く、気高く、冷酷でいて惹き付けられる、圧倒的な存在感。
…美しい孤高のその存在に、俺は魅せられた。
あの日から、俺は彼女を追っていたんだ…。
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