黒き獅子と銀黎の狼

□プロローグ
2ページ/2ページ



最初に彼女を見たとき。


まるで、狼のようだと思った。


ぼろぼろの姿で地に伏していたのに、


緋色の瞳に射止められたように動けなかった。


強く、気高く、冷酷でいて惹き付けられる、圧倒的な存在感。


…美しい孤高のその存在に、俺は魅せられた。




あの日から、俺は彼女を追っていたんだ…。


 
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ