傍にいる〜久遠のキズナ〜
□プロローグ
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…ねぇ…。
どうした?
…ひとつだけ、お願いがあるのです。
なんだ?
………。
…玖煉?
………て…。
ん…?
…そば…に…。
………。
そばに、いて…ほしいの…。
………。
…お願い…。…わたしを…独りに、しないで…。
…玖煉、俺は…。
…お願い、です…。…独りに、なりたくない…!!
…大丈夫だ、玖煉。俺は、お前から放れない…。ずっと、傍にいる。
…ほんとうに…?
あぁ、本当だ。何があっても、お前から離れたりしない。たとえ、命尽きようとも…お前だけを想い続けるよ。
………。
だから、泣くな…緋月…。
…ふ、ぅぅ……。
俺はお前に誓うよ、緋月。傍にいる…ずっとな…?…あぁ、ほら泣くなよ。
緋月…愛してる。
どうしようもなく、ただひたすらにお前を想ってるんだ。
…だから、俺はお前の傍にいる。
…どうか、お前も俺の傍に…いてくれないか…?