掛け合い企画
□「テイルズオブコスチューム!?」台本
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ディオが登場。興味津々といった様子であっちこっちを見渡す。
ディオ
「お!お!おー!これが外の世界か!すっげー!今までずっと狭い家の中で暮らしてたからなー。もうーわくわくすんなー!あっちには何があるんだ?よーし、行ってみるか!楽しみだ!」
メル
「こらっ」
ゆっくりとメルが近付いてきて、ディオにげんこつ。げんこつ食らって痛そうに揺れるディオ。
ディオ
「いてっ!なにすんだよ、メル」
メル
「ディオ、はしゃぎ過ぎ!わたし達は遊びに来たんじゃないでしょ」
ディオ
「分かってるよ。テイルズオブファンタジア、なりきりダンジョンX(クロス)を買ってくれたみんなに、ゲームの紹介しろってんだろ?」
メル
「そうだよ。分かってるならちゃんとして。はい、背筋をピンと伸ばして、まずは挨拶でしょ」
ディオ
「どーせ背筋伸ばしだって、フェイスチャットじゃ分かんねーよ」
メル
「つべこべ言わないの。いいから挨拶。はい、ディオから」
ディオ
「ちぇ、お姉さんぶっちゃって……まー良いや。みんな、オレディオ!よろしくな」
メル
「わたしはメル。よろしくね。まずはみなさん、なりきりダンジョンXを買ってくれて、どうもありがとう。これからわたし達が、ゲームの簡単な紹介をするから、良かったら最後まで見ていってね」
ディオ
「って言っても、ゲームクリアしちゃってからこのディスクを見てる人だっていると思うけどねー」
メル
「それはそれ。どの順番で楽しむかは、みんなの自由でしょ」
ディオ
「ホント、大人ぶるよなー」
メル
「ディオが子供なの。まったくもう。えっと、話を戻すね。このなりきりダンジョンXでは、わたし達二人が『なりきり士』となって、色々なコスチュームを着る事で、その職業になりきって戦うことが出来るの」
ディオ
「剣士の服を着ればすげー剣士に、魔女っ子の服を着ればめちゃくちゃすげー魔術が使えるんだぜ!凄いだろ。オレ、色んなコスチュームを着れんのが今からすっげぇ楽しみなんだ!」
リタ
「甘い。甘いわね」
ユーリ
「ああ、お前らは何も分かってねぇよ。コスチュームの恐ろしさをな」
ユーリとリタが登場。驚くディオとメル。
ディオ
「だ、誰だ、お前ら?」
ユーリ
「オレ達は忠告に来てやったんだよ。
ヴェスペリアの世界からわざわざ、な」
メル
「ヴェスペリア?……話には聞いたことがある。もしかして、ブレイブヴェスペリアの方々ですか?」
リタ
「それはユーリだけ。あたしはギルドになんか入ってないもの」
ユーリ
「オレ達は、こういうもんだ」
垂れ幕のようなもので「コスチュームで苦労した人の集い」と出る。
メル
「コスチュームで苦労した人の集い?」
ディオ
「なんだそりゃ」
ユーリ
「ヴェスペリアには、コスチュームを替えられる称号がそりゃあ多くてよ。気分転換には良いんだが、大変な目にあったことも多くて、な」
リタ
「そこで、コスチュームって結構苦労するのよー、って事を、あんた達に教えてあげに来たってわけ。感謝しなさい」
メル
「あの、コスチュームで苦労って、どういう事ですか?」
ユーリ
「あぁ、実際に見せた方がはえぇか。気は進まねぇが……これを見ろ!」
ユーリのコスチューム「アドリブ大魔王」
が登場。
ディオ
「うわっ、なんだこれ?角生えてんぞ」
メル
「悪者っぽいコスチュームに見えるけど」
ユーリ
「こいつを着てたときは大変だったぜ。町を歩けば子供には指をさされる。赤ん坊は泣き出す、休もうと思って入った宿屋には通報されそうになる。かと思えば、胸元はだけ過ぎとか言われて、もういっちょ通報されそうになる…散々だったぜ」
リタ
「胸元はだけてるのはいつもの事でしょうよ」
ユーリ
「下町じゃ通報された事なんて一度もねぇぞ」
リタ
「慣れって怖いわね」
ディオ
「か、かかかかか……」
メル
「ディオ?どうしたの?」
ディオ
「かっこいい!オレもこれ着たい!角生やしてぇよ!」