□御来店
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とある町のとある路地裏。


ファーストフード店やそれなりのブランド店が立ち並ぶ国道沿いから一本の路地に入る。

すると、待ってましたとばかりに一匹の黒猫が姿を現した。

移動している瞬間は見ていない。
黒猫は…いや、“彼”と呼んだ方がしっくりくる。


彼はまるで空間から切り取られたかのように姿を現した。



・・・のかもしれない。

見ていないのだから仕方がないだろう。


トパーズが埋め込まれたような瞳が金色に光る。


彼に導かれるように路地を進んだ。
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