詩U
□スレ違い(私)
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申し訳なさそうに佇む貴方
その手に持つストールは
貴方が私にくれたものね
淡く透けるブルー
弱々しく笑うピンクの小花
さあ、早く
苦しいの
早く楽にして
私の首にも腕にも脚にも
蛇のように巻き付けて
思い切り引っ張って
私の声が聞こえなくなったら
涙が渇れたら
息が止まったら
四肢を引きちぎって
ゴミのように捨てなさい
そうね、そのストールで束ねて
きっと黒い染みが付くでしょう
私の言った通りに
貴方はすればいいの
貴方が私を要らなくなった時
私も私を要らなくなる
さあ、早く楽にして
“その時”が
来てしまったのでしょう?
fin.