詩U
□曇天
2ページ/2ページ
鈍い響きが頭を潰す
ぐにゃりと歪むは足の先
ぬるい渇きが喉を絞める
ずるりと捲れる腕の皮
重い空気は酸素を想い
我が血液は想い人
枯れてくれるな体液よ
絶えてしまうな脈動よ
我が血液の想い人
想う酸素は想われて
ずるりと捲る腕の皮
ぐにゃりと歪める足の先
足の先から押し上げる
指の先には押し寄せる
我が体液と混ざり合う
鈍い響きに誘われて
辿り着くのは後頭部
鈍い響きが潰すのは、
永劫回帰
ただひとつ。
fin.
←
前へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ