シネマコンプレックス
□第2幕 An Expert Gun・Blade
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集合時刻にホールの入り口へ行くと、キスティスが既に案内板の前に立っていた。
スコールとサラは、足を早める。
2人の姿を見つけたキスティスは、微かに微笑んだ。
「試験の班割を発表します。あなた達と組むのは、ゼル・ディン」
「賑やかな彼ね」
「煩いだけだ・・・」
サラは好意的に笑んだが、スコールは露骨に厭な顔をした。
「遅れないように言ったのに・・・ゼル・ディン!いないの!?」
姿が見えないゼルに、キスティスはホールを見渡して名を呼んだ。
すると、円上にのびる廊下からゼルは現れた。
軽くパンチを繰り出した後、側転からバック転をし、スコールたちの前でポーズをキメる。
「お!おまえらと一緒か!」
どや顔で手を差し出すが、スコールは無視した。ムッとしたゼルに、サラが手を差し出す。
その手を握って気をよくしたのか、スコールに話しかける。
「今朝も、サイファーとケンカして、ギタギタにやられたって?」
「あれはケンカじゃない。トレーニングだ」
「そう思ってるのは、おまえだけじゃないのか?サイファーのヤツ、嫌がらせしてるだけだぜ。相手しなきゃいいんだ」
「おまえには――」
「――関係ない」
キスティスの声に、スコールは眉間の皺を深くした。
感情が洩れていることに気付かない彼に、サラは苦笑する。
「そのサイファーなんだけど、あなたたちの班長よ」
「班長!?あいつが!?」
ゼルが抗議の声を上げる。
スコールとサラも、驚きを隠せない。
「変更は出来ないわよ。サイファー、サイファーはいる!?」
腕時計をチラリと見て、キスティスはサイファーを捜した
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