甘夢

□House Of Love
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それでも、先に質問したのは自分
カカシ流に言えば

『誘ったのは自分』

自覚した瞬間
急激に体温が上がってきた…

「…(ど、どうしよう…」
「イルカ先生?」

不思議そうに問い掛ける
非常に…異常に、綺麗な顔…

「………」
「あ〜…えと、嫌、だった?」
「…あ、あの…」
「ごめーんね…異常性欲者で…」

気まずい雰囲気を察したのか
カカシがフォローしてくれる…

けれど…イルカの心は違った

「カカシ、さん…あの…」
「気にしなくて良いよ」
「違うんです…俺、その…」
「違うって、何が?」

遂に卓袱台に座って
イルカを眺め始めた…
顔が見たいな〜っと思い
その頬に手を伸ばす

「イルカ先生?」
「俺も…したい、です…」
「……うそ」
「嘘じゃ、ないです…」
「だって真昼間だよ」
「解ってます…でも…」

顔を上げたイルカに
カカシの動きが完全にフリーズした…

潤んだ漆黒の瞳
赤くなった頬
僅かに震える唇…

「カカシさん…」
「は、い…」

ここ最近…
自分も言ってみたかった言葉

それを言った後
どうなるか、大体解ってて
それでも…言ってみたい言葉…

「俺と…セックス…しましょう?」
「っっっ」

あの堅物のイルカから
まさかそんな言葉が出るとは
夢にも思っていなかった

誘ったのはイルカ
煽ったのはカカシ

トドメをさしたのは…イルカ…





「ん、ぁ…ぁっ」
「イルカ…駄目、もっと触って」
「ゃ…ぁ、ぅん…」
「ね、俺の触ってても感じるの?」
「んんぅ…ん、ぁ」
「それとも、こっちが善過ぎるの?」
「ぁっ、ぁっ」
「イルカ…ちゃんと、触って…
 俺の、もっと扱いて…」

耳元で聞こえるのは
甘ったるいカカシの声
その声に導かれるまま
懸命に手を動かした

こんな、真昼間から
こんな…事をして

でも…欲しい…

カカシが欲しくて堪らない

いつから、自分はこんな風になったのか
もう、覚えていないけれど…

カカシの言葉に
いつだって恥ずかしくて、黙ってしまうけど…

それでも、カカシは自分を求めてくれる
それが嬉しくて…
自分も、カカシが欲しくなる

「カカシさ…それ、ゃ…ぁ」
「ん〜?」

カカシが背中に舌を這わせたな…とか
考えていたら
急に中の感触が変わった…
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