言葉

□ 堕
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あの声で
イルカ…と呼ばれれば
嘘みたいに心が動き
笑顔を向けられて
俺は…堕ちた…

カカシさん…
キス…しましょう…と
唇を寄せたのは、俺…
結構、勇気が要った
こんな事、初めてだから

誘ったのも…俺
しがみついた背中
好き…と、何度も告げて
性の空気が漂った…
そのまま…褥に堕ちる…

堪えられない程の羞恥
小さく震えて
突き上げられる…
手を握って…
途切れる吐息

何度も、何度も…
認識する愛しさ
濡れた音が聞こえて
熱に
のけ反る肢体…

離れたくない
一人にしないで…
普通で良いから
平凡で良いから
抱擁をやめないで

まだ…駄目だよ…
淫れて…
夢中になって
目を逸らさないで
もっと…

優しい声で
揺れ動く温もり
欲望が止まらない…

乱射するみたいな光
理性なんて失くなった
涙腺も緩くなって
冷静さは無駄になる…
漏洩する…声…


を…愛して…カカシさ



「俺には…カカシさん、だけ…だから」

強く強くしがみつき
泣きながら、貴方に堕ちる…


〜Fin〜

   

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