甘夢

□House Of Love
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「カカシさん」
「ん〜?」
「俺の事、好きですか?」
「…あのね…」
「好きですか?」

卓袱台を挟んで
ニコニコと笑っている…

その手には、湯呑

「毎晩あんなにしてるのに
 未だに俺を疑ってるの?」
「だって、カカシさんは性欲凄いだけかも知れないでしょう?」
「あのね〜…人を異常性欲者よばわりしないでくれる?」
「じゃぁ、好きですか?」

ニコニコと笑って…

「好きだよ」

つられて、笑ってしまう…

「イルカ先生が大好き」

この人の笑顔には
何らかの術が作用してるんじゃないか?
そう、思えるくらいに…
イルカ先生は凄い

まさか、自分が
男を好きになって
男を抱いて
男と一緒に居るのが幸せ、なんて

考えた事もなかったのに

「イルカ先生って、凄い人だよね」
「何がですか?」
「だってさ、俺、こんなに好きになった事無いよ」
「……」
「初めて逢った時から
 イルカ先生は眩しかった
 何か良く解んないけど、眩しくてキラキラしてた」
「…改めて言われると恥ずかしいですね」

湯呑が小刻みに揺れている…

「ね…好きだよ」
「はい」
「イルカ先生は?」
「好きです」
「うん」
「カカシさんが好きです」

湯呑が…置かれた…

どちらとも解らずに
唇が重なる…

卓袱台に手を付いて
身を乗り出して…

何度も、何度もキスをする…

「…ん…カカシ…さ…」

先に卓袱台に膝を乗せたのはカカシ
一瞬で深くなった口付けに
イルカが小さく反応する…

「イルカ先生…セックス、しよ…」
「…っ…」

ストレートな言葉に
僅かに俯く

まだ、慣れていない…
こう云う言葉達…
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