::銀魂::
□夕暮れ
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はぁ、
っふぅ。はぁ
あの人の後を追って走ってる。
あの人が前に見えたから。
「沖田さぁん」
すると貴方はゆっくりと振り返り、
誰にも見せないような笑顔を見せる。
「学校の帰りですかぃ?」
「あ、はい」
貴方に追い付いて小さく返事をした
いつも、遠くにいると
普通なのに、
近くにいると、
声がでなくて恥ずかしい…。
「あ、あの。沖田さんこんなところで何してたんですか?」
「いやぁ、今日は土方の野郎がうるせぇですから、巡回中逃げてきたんでさぁ」
土方って言うの、あの近くにいる人。
「妙さんこそこんな時間に何やってんでさぁ?
生徒は授業中じゃないですかぃ。」
それはごもっともな質問…
「ぇとぉ…、
今日は午後の授業ない日なんですよ」
へぇ。
と、貴方。
会話が止まる。
今日は言いたいことがあって、走ってきたのに。
「家まで送りまさぁ。」
え?
「家まで送りますぜぇ」