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□エンドレス
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「ほら、またすぐそうやって逃げようとする」

ベッドの柵に手をかけようとした虎徹の腕を後ろからぐいと引き寄せ、バーナビーはうっすら笑みを浮かべて言う。
後ろから犯されるとき、激しい律動から逃れようと虎徹はよくそうした。それがバーナビーの加虐心を余計に煽っていることには、恐らく少しも気づかないまま。

バーナビーに片腕を拘束され、四つん這いになっていた虎徹はついに上体を支えきれなくなった。尻は突き出したまま顔をベッドに沈ませ、自由に動かせる片手でシーツを力の限り握りしめている。

「あぁもう、貴方って人は」

“愛したい”と“殴りたい”の両方が混ざったような気持ちになり、バーナビーは更に激しく虎徹を突いた。その動きに合わせて内側がびくびくと収縮を繰り返し快感をもたらす。

「も…やめ…」
「何を言うんです」
「頼む、から…」
「こんなにしておきながら?」

バーナビーは虎徹の性器に手をのばす。パンパンに膨らんだその先端からは蜜が溢れ出していて、バーナビーは親指の腹でそれをすくうと穴の周りに執拗に塗り広げた。
敏感な部位を擦られ、虎徹は全身で痙攣する。

「アハ、体は正直だ」

好きですよ、虎徹さん。
バーナビーは後ろから囁く。そして彼の性器を強く握り、完全に射精させる速さで一気に擦った。

「ああッ!あ、あ、」

背中をのけぞらせ、いく、いく、と虎徹が上ずった声で喘ぐ。きちんと言いつけ――“射精するときは必ず言うこと”――を守っている彼の従順さに少しばかり感動し、寸止めしようとしていたのをバーナビーはやめることにした。

「はぁッ、あっ、いくっ、いくっ、いくっ……ッ」

がくがくと痙攣し、虎徹は射精した。性器を緩く擦り続けるバーナビーの指と甲にとろり、と精液が伝う。

「気持ち良かったですか?」

自らの手指についた精液を当然のように舐め取りながらバーナビーが聞く。虎徹は応えない。はぁ、はぁ、と肩で息をし、ベッドに顔を埋めている。

「おじさんは甲斐性がないなぁ。でも、」

バーナビーは挿入したままの自身を大きく打ち付ける。

「終わりじゃないですから」

覚悟してくださいね。
バーナビーは温度を欠いた笑みを浮かべてそう言った。


20110812

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