ッックローバーの国のアリスッッ
□銀のティースプーン
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買って、しまった。
とうとう…
嬉しいような、悲しいようなそんな気持ちになる。
でもこれは彼にピッタリだったから。どうしてもプレゼントしたくて
安物の銀のティースプーン。帽子のところが気に入っている。彼はこれを見て、喜ぶのか困るのか、楽しみで。
今日は女の人からプレゼントが届いていなかった。本当に届いていなかったのかと問われると答えられないが…
「ブラッド」
「うん?」
「お疲れ様」
「あぁ君もな」
「で、これ」
「?なんだ?」
「あげるわ」
「…君からか?」
「…えぇ」
「…開けても?」
「いいわよ。貴方のだし」