スラムダンク A

届くまであと少し
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『ねぇ寿。いつかまた、会えた時に今と同じ気持ちでいたら・・続き聞かせて?』


『・・お前が・・会いに来いよ・・』


『あははv・・うん・・その時まで・・またね・・・』




***



「三井先輩、好きですっ///!あ、あたしと付き合ってもらえませんか!?」


「あ〜〜・・悪ぃけど・・」


「っ!!」




人もまばらになった放課後。


三井は部活に行く途中で呼び止められ、裏庭に移動してこの状況。



顔を真っ赤にして告白してきた少女に対して、気持ちに応えられないという意味の言葉を返す。


さらに真っ赤にして走り去っていく少女の後姿を見ながら頭をかいてボソっと一言。



「・・っつーか、アイツ誰だ?」



自分の知り合いでもないし、しかも名前すらも言わなかった少女。


特に気になるわけではないが、まったくの見知らぬ他人から想いを告げられて、色んな意味で複雑な心境になる。



「三井サンってば、贅沢っすね〜」


「み、宮城!?」



どこから出てきたのか、気付くと宮城は三井の後ろに立っていた。


当然のごとく驚く三井。



「さっきの子、超可愛かったのに」


「あー?」


「三井サンて、何気に最近モテるのに、誰とも付き合わないっすよね?」



“何気に”


“最近”



宮城の言葉に多少のひっかかりは感じるものの、そこは敢えて目を瞑って。



「別に?俺の自由だろ」



そう答えると、部活へ行くために体育館に向かう。






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