お前が悪いんだ。
俺と話してたのにこいつは別の男の話をしたから。







今日会って第一声がこれ。


『今日もお兄様は麗花と一緒に居てるのよ!?』


何で俺がよりにもよってシリウスの話なんかを聴かされないといけないんだよ。


「はあ??だから何だよ」

『ほんっとに許せない!!お兄様は私のものよ。誰にも渡さないんだから!!』


――…私のもの…。


「俺は??」

『は??』

「俺が他の女と話してたら??」

『……知らないわよ、そんなの』


ぷ、つん


何かが切れた気がした。


「…お前ちょっと来い」


気が付いたらシルヴィアの手を掴んで歩き出していた。
行く宛は決まっていた。
でもこいつにそれを教えてやる気はさらさら無い。


『痛っ…ど、何処行くのよアポロ!!』

「………」

『ねえ、聴いてる??』

「………」

『…何怒ってるの??私何かした??』

「煩い、喋んな」


向かった先は――シルヴィアの部屋。
俺の部屋は無いからこいつの部屋しかない。


『ちょっ…此処私の部屋…』


がちゃり


鍵を閉めてシルヴィアが逃げられないようにした。
シルヴィアを見ると。
凄く、震えてた。
多分いつもと雰囲気が違うからだろうな、俺。


『ねえ…何…怒ってるの??私が…悪いの??』


今にも泣き出しそうな顔が逆にそそられる。
はっ、お前も運が悪いな。
アポロはその質問には答えずシルヴィアに歩み寄った。
シルヴィアはアポロに圧倒されて力が抜ける。
立てない。
何だろう酷く怖い。
初めてこいつが怖いと思った。
もう二度と怒らせては駄目だな、と密かに誓っておこう。
肩が捕まれる。
びくりと身体が拒否反応を示した。
思わず眼を瞑ってしまう。
それが逆にいけなかったんだと後から思った。
アポロは我慢の限界だと言わんばかりの勢いでシルヴィアを押し倒した。
叫ぶ間も無く冷たい床に叩き付けられて身体や頭が痛みを訴えてくる。


『……っ痛ぁ…』

「……もう許さねえ」

『え??アポ…!?』


首筋をアポロの舌が這う。
いつの間にか足も閉じられないように身体が割り込まれているし、手も掴まれていて兎に角逃げられなくされてしまっていた。
…何て鈍いんだろ。
初めて自分の鈍さを痛感した気がした。


『いやっ…何…』

「まだ分かってねえのかよ」

『…分か…んない』

「……分かるまでずっとヤるからな」

『はあ!?ふざけないでよ…んっ…!!』


黙れ、の代わりに強引に唇を重ね合わされた。
アポロの舌遣いは恐ろしい程荒々しく私の酸素を奪っていった。
余程機嫌が悪いんだろうと思う。
どれだけキスをしていたのだろう。
もしかしたら数分なのかもしれないけれど。
唇が離された後も私は呼吸が上手く出来なかった。


『…っ…はぁ、ふ…』

「…分かったか??」


答える気力も残っていなくて首を横に振った。


「……ほんっとに鈍いな…俺より疎いんじゃねえ??」

『な、何よ…!!余計なお世話……っぁ!!』


アポロの手が私の胸の辺りをまさぐった。
私の胸の突起物は自分でも分かってしまう位に熱くなっていて。
服の上から触られただけでも感じてしまう。


『アポ…ロっ…其所は、やめっ…ぁ…』

「こう言うのには敏感なんだな」

『違う…』

「でも俺が怒ってる理由は分からないんだろ??」


シルヴィアの服をはだけさせると邪魔なモノも剥ぎ取って胸を露にさせた。
アポロは一度舌なめずりをすると突起物にしゃぶりつき、同時に秘部を指でなぞるとシルヴィアは甲高く悲鳴を上げた。


「いい加減分かれ」

『無理…だよ…頭、変…』

「それでも考えろよ」

『無理だってば…!!もう良いじゃん、教えてよ…!!』

「……俺の前で男の話をするな」

『…もしかしてお兄様の話したから??』

「やっと分かったか??じゃあ後は勝手に鳴いとけ」

『な…酷い…っっ!!』


時既に遅し、ってこんなことを差すのかな。
あっという間にアポロの大きくなったものがシルヴィアの中に捩じ込まれた。
シルヴィアはアポロを締め付けながらただ喘ぐことしか出来なくて。
アポロは奥へ奥へ自身を挿れるために腰を動かした。


『ぁ、ふ…いあっ…やめ…っあ!!』

「キツ…力抜けよ…」

『だって…ひゃぅ!!』


ずぷり


水音を立てながらそれは更に深く入り込んできた。


「……も…我慢出来ね…」

『…!!駄目っ…中は…』


シルヴィアが云い終えぬ内にアポロは中に白濁を放出した。
温かいものを感じてシルヴィアの身体は一度びくん、と跳ねた後身体中に張り巡らしていた力を一気に弛めた。
アポロは荒い呼吸を整えながら自身を引き抜くと未だに小さく震える彼女に問い掛ける。


「…もう俺の前でシリウスの話なんかするなよ」

『……うん…』

「俺のこと嫌い??」

『ううん。大好きだよ』

「……愛してるからな」

『だから怒ったんだ』

「…ん……まあ」

『…御免。今度から気を付けるから…次は普通に…シてくれる??』

「…あぁ…約束する」







でもたまには良いかもね

はあ??何でだよ

だってアポロが私のこと好きって分かるもん

…そうだな








2008.08.10.

あーえっとお仕置きプレイ的な何かをヤらせたかっただけで。
つか、Sなアポロが書きたかっただけです。
ウチのアポシルって似たような話ばっかだな;
飽きますよね〜(笑)

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