初めて俺の中に制御出来ない独占欲が生まれた。






『――…何す』


キスされた。いきなり。
何時もは恥ずかしいって中々しないのに。
今日だけは違った。
何が違うのかは分からないのだけれど、でも何かが違うのは明らかだった。


「頼むから騒ぐなよ」

『んっ…――』


抵抗出来ない儘――いや、しない儘と云った方が正しいのかもしれない。
甘く深いキスが私の唇と貴方の唇で交わされる。


『はっ…ぁ…』


ダ、メ、力が…息が…
朦朧としていく意識の中で軽いリップ音を聞いた。


『…はあっ…ふ…』

「御免。苦しいか??」

『当たり前じゃない…馬鹿』


戻りかけてきた意識で目一杯文句を云ってやろうと思ったがそのような余裕は無く、アポロはシルヴィアの首筋に紅い痕を残した。
シルヴィアは僅かに痛みを伴って付けられたその所有印に今までに無い強い悦びを感じた。


『あ…』


私は彼のモノ≠ネのだと。


『私っ…私は…』

「シルヴィア??」


もっとその証が欲しい。
私の身体が埋め尽くされるくらいに。
そう思った時には自分で服を脱いでいた。


『もっと…欲しい…』


もう少し可愛くねだる方法を知っておけば良かったなんて考えながらアポロに抱き着いた。
アポロはそれに応えるように首から肩へ、手先までもその痕を残した。
その間もシルヴィアの胸の突起物は固くなっていった。


「感じてんのか??」

『う…ん…』

「良い子だな」


アポロはシルヴィアの長い髪を軽く鋤くと突起物に甘噛みした。


『ふあ…』


一瞬にして力が抜け切ったシルヴィアの下からは甘い蜜が溢れ出た。
片方は口で犯されもう片方は指で弄られた。
アポロの生温かい舌が身体を這いずり回る。
我慢出来なくなった悦楽が喘ぎ声となって外に出されていった。


『はぁ…暑っ…』

「まぁ、そんだけ鳴いてりゃな」

『アポロは脱がないの??』

「脱いで欲しいのか??」

『私だけ脱いでるのも…何か不公平っていうか…』

「…分かったよ」

『え…!!??嘘…ホントに脱ぐの!?』


慌てふためくシルヴィアを他所にアポロは服を脱ぎ出した。


『――…っ』


アポロの裸なんて初めて直に視た。
シルヴィアは何だか恥ずかしくなってアポロと目を合わせられなかった。


「何赤くなってんだお前」

『あ、赤くなんかないわよ馬鹿!!』

「ふーん。なら良いけど」


なんて云いながらアポロはシルヴィアの陰部に触れた。
其所からはクチュと卑猥な水音が鳴った。


『ちょっ…何処触ってんのよ!!』


シルヴィアは慌てて下を隠そうとするが、両手は掴まれ股の間にはアポロの片足が在って動けなかった。
そのままアポロの良い様に下を犯されてしまった。
固く綴じていた蕾はアポロの愛撫で徐々に解されていった。
シルヴィアは今まで感じたことの無い快楽を与えられ唯喘ぎ鳴くしか術が無かった。


『あ…ん、駄目ぇ…』

「お前…可愛過ぎ…」

『…って、何ちゃっかり勃ってるのよ』

「仕方ないだろ。つーか、お前のせいなんだし」

『そんなの私に挿れる気!?冗談じゃないわ。私の身体再起不能にするつもり!?』

「それで無事だから子供が出来んだろ??心配すんな」

『はぁ!?ふざけ…っあ!!』


シルヴィアはアポロに一気に三本指を挿入され甲高く鳴き叫んだ。


「ふざけてなんかねぇよ」


アポロは更に指の出し入れを激しくした。
内壁をグリグリと捺したり中で指をバラバラに動かされ、シルヴィアの体温は上昇していくばかりだった。


『ああっ…んっ…!!御免なさ…怒らないで…』

「別に怒ってねぇけどよ…」

『ひぁ…っ!!』


アポロは指を一気に引き抜くとそれに絡み付いた粘液を一舐めした。


『何して…っぁ…』


シルヴィアは満たされない儘の欲に堪えきれず、つい身体が疼いてしまう。
疼きの止まらない身体はアポロを求め貪欲になった。


『アポロっ…挿れて…お願いだから…!!』

「……じゃあ俺に向かってすっげー可愛く『お兄様』って云えたらな」

『か、か、か、可愛く!?う〜ん………お、お兄様??』


可愛くと云われれば一番手っ取り早い上目遣いでアポロに頼んだ。
案の定アポロは不覚にもその罠に嵌まってしまった。


『アポロ…??』

「…我慢しねぇからな」


アポロはシルヴィアの身体に己を捩じ込むとひたすらに腰を律動させた。
理性を失くし欲望の操り人形と化した二人は自らの欲を一刻も早く放つ為、唯動いた。


『あ…駄目、其所はっ!!』


とある一点を探り当てた時シルヴィアの身体はビクリと反り返った。


「…やっと…見つけた」


アポロは口角を上げて悪戯に笑うと其所だけを執拗に突き攻めた。


『ヤだ…独りでなんかヤだからね!!』

「一緒にイくから心配すんなよ」

『あっ…駄目ぇ…も…あぁあぁっ…!!』


シルヴィアは絶叫にも似た声を発して中の異物を締め付けた。


「くっ…」


アポロはその締め付けに応えるように中で欲を吐いた。
こうして夜は更けて行く。






2008.06.13.

改装後第一弾の裏話。
裏は描くのが非常に難すぃいです。
精進します。

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