DUMP

□ぼくと君の歩む道
1ページ/8ページ

ミスター・タイニーが思い描く荒れ果てた未来を壊す為なら、何でもする。
ハーキャットと見た未来の姿を生み出してはいけない。
闇の帝王という存在がミスター・タイニーの思う未来なら、その存在を消してしまえば、彼の理想も消せるだろう。
その為ならば、何だって・・・・・・・・・。


+ぼくと君の歩む道+


帝王になる力を持つのは二人の男。
一人は、このぼく。
もう一人は、ぼくの兄弟。
ぼくの下で絶望の浮いた目をしている、スティーブだ。
彼の左胸、心臓にはナイフが刺さっている。


ぼくが刺した。


もうじき、スティーブは息絶えるだろう。
これで帝王が生まれる道が1つ消えた。
あともう1つ。
『ぼく』という道を消せば、全てが終わる。

・・・・・・ぼくがスティーブの道を消すのなら、ぼくの道を消せるのはスティーブだけだ。
スティーブを押さえつけていた手を緩める。
これでスティーブはぼくを殺せる。


スティーブ、気付いて。


そして、ぼくを殺して。


◆◇◆
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ