DUMP
□ぼくと君の歩む道
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ミスター・タイニーが思い描く荒れ果てた未来を壊す為なら、何でもする。
ハーキャットと見た未来の姿を生み出してはいけない。
闇の帝王という存在がミスター・タイニーの思う未来なら、その存在を消してしまえば、彼の理想も消せるだろう。
その為ならば、何だって・・・・・・・・・。
+ぼくと君の歩む道+
帝王になる力を持つのは二人の男。
一人は、このぼく。
もう一人は、ぼくの兄弟。
ぼくの下で絶望の浮いた目をしている、スティーブだ。
彼の左胸、心臓にはナイフが刺さっている。
ぼくが刺した。
もうじき、スティーブは息絶えるだろう。
これで帝王が生まれる道が1つ消えた。
あともう1つ。
『ぼく』という道を消せば、全てが終わる。
・・・・・・ぼくがスティーブの道を消すのなら、ぼくの道を消せるのはスティーブだけだ。
スティーブを押さえつけていた手を緩める。
これでスティーブはぼくを殺せる。
スティーブ、気付いて。
そして、ぼくを殺して。
◆◇◆