長編 ひまわり(水戸)
□12話
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順調に宿題を進めていた名無しさんの横に三井が来た
「どうしたんですか?」
「悪りぃんだけど…ココ教えてくんねぇか?υ」
三井が持ってきたのは英語の宿題
帰国子女の名無しさんには高三で習う英語だろうが関係ない
「いいですよ^^えーと…これは動詞じゃないですか、動詞はここに入るんですけど…三井さん?」
「…"動詞"って何だ?υ」
名無しさんは少し黙って言った
「…追試の勉強会で教えたのに…」
ぷうっと頬を膨らませた
「狽、悪りぃ!えーとυ」
「…ぷっ」
慌てる三井を見て名無しさんは笑った
「冗談ですよ(笑)この前は急いでやりましたから忘れても仕方ないです^^」
「演技しやがったのかよυ」
名無しさんはふふっと笑った
「えっと、動詞ってゆうのはですね…」
フムフムと名無しさんの説明を聞きながらプリントの空白を埋めた
「さんきゅ。もう忘れねーからよっ」
そう言って椅子から立ち上がった三井に名無しさんが言った
「ここで宿題したらどうですか?分からない所あっても移動しないでいいし^^」
「…あぁ。それもそうだな。」
(お前が隣に居たんじゃ宿題に集中できねぇよ!)
と一瞬思ったが嬉しかった
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