長編 ひまわり(水戸)

□9話
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ダムダム


校門をくぐるとドリブルの音が聞こえてきた


(やってるやってる♪)



名無しさんは足取り軽く体育館に向かった



「あれυ」



誰かは見に来ているだろうと思って来た名無しさんだったが誰も来ていなかった


流川のファンが十数人来ているだけだった



(あたし一人…でもせっかく来たから見てこ^^あっ。)


彩子と目が合い会釈をした

名無しさんも桜木軍団みたいなものなので彩子とも話すようになっていた



(彩子さん今日もキレイだなぁ。)


ドンッ!


(え?)


ベッターン!!


後ろから誰かにぶつかられおもいっきり前に転んでしまった



「名無しさんちゃん!大丈夫!?」


彩子が名無しさんに駆け寄った


部員たちも驚いて一旦ボールを止めた


「いてて…υ」


起き上がる名無しさんにぶつかって来た女子は彩子と一緒に手をかした


「だ、大丈夫ですか!?慌てちゃって…ごめんなさい‥」


名無しさんが起き上がると女子は頭を下げた



「あ、大丈夫なんで気にしないで下さい^^」


ホッとした女子はもう一度頭を下げて中に入って行った


流川のファンのようだ



「あんた達!ボヤッとしてないで練習練習!」



名無しさんに注目している部員たちに彩子がパンパンと手を叩いた



「あんなに急がなくてもまだまだ練習は終わらないのに危ないわねぇυ」



名無しさんにぶつかった女子をチラッと見た


「名無しさんちゃん本当に大丈夫?」



「はい!全然大丈…夫‥?」


足首に痛みが走った


「どこか痛むの?」



「足首がちょっと…痛いです…」



彩子は名無しさんをその場に座らせての足首を診た



「これは痛む?」


「っ…!痛いですっ(泣)」


「…捻挫してるわね。あの子ったら(怒)ここじゃ危ないからあっち行くわよ。手ぇかすから。」



名無しさんは彩子に手をかしてもらいゴール下の出入口から体育館の中に入った


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