長編 ひまわり(水戸)
□2話
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(…会えた‥会えた………狽ヘ!)
洋平が血まみれになっている事に気がついてハッと我に返った
「あの…スゴイ血ですけど大丈夫ですか?」
「あぁ‥悪りぃけど立つのちょっと手伝ってくんねぇかな?」
「はっはい!」
名無しさんは洋平の腕を引っ張った
「サンキューな。」
洋平は制服についた砂を払いながら礼を言った
「い、いえ!あの!あたしこそ傘ありがとうございました!あの‥家近くなんで傘取って来ます!」
公園の出口へ向かおうとした名無しさんの腕を洋平が掴んだ
「あれはアンタにやったんだ、いいよ^^」
「でも…」
(連絡先‥とか‥聞きたい…でもいきなりそんな事言ったらアレだし…)
名無しさんはどうしたらまだ話せるのか考えた
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