長編 ひまわり(水戸)

□1話
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名無しさんはナナを含め父親、母親、幼い妹の5人家族だった


13歳の時から父親の単身赴任でアメリカに住んでいていたが、この春から日本に戻ることになっていた


高校入学に合わせて名無しさんだけ一足先に帰国していた


寂しいだろうからと母親がナナも一緒に帰国させた



そして



父親、母親、妹の3人が帰国するちょうど一週間前


事故に巻き込まれ帰らぬ人となった




あの日の留守電が名無しさんが聞いた家族の最後の声となったのだ





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