長編 ひまわり(水戸)
□20話
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「三井‥さん…//」
三井は名無しさんを解放して目を合わせた
「俺はマジだからな」
「…あ、の…」
名無しさんは視線を落とした
「…わかってるよ。お前の気持ちは。ただ…つれぇ時は俺を頼れ。迷惑がかかるとか余計なこと考えねーでよ」
(三井さん…)
「ま、俺んとこ来たくなったらいつでも来いよ(笑)」
ニッと笑った三井の笑顔に名無しさんはドキッとした
「俺が告ったからって態度変えたりするなよ?いつも通りな」
「は、はい///」
「じゃあ番号交換。いつでも呼んでくれ」
番号を交換して三井は帰って行った
(まさか‥三井さんがあたしを…)
三井の告白にただただ驚くばかり
"俺を頼れ"
驚きと同時に
誰かに頼っていいんだ、と思うと少し心が軽くなった
(本当に優しい人だな…)
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