長編 ひまわり(水戸)
□10話
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月曜日
部活見学を終えた名無しさんと洋平は並んで帰っていた
「もう夏休みだねぇ。」
「明後日が終業式だっけ?」
「うん。」
夏休みは普通嬉しいものだが名無しさんは違った
(夏休みに入ったら今みたいに毎日会えない…バイトもいれるだろうし…)
「どうした?」
名無しさんはハッと我に返った
「ううん、何でもないよ^^」
「そっか。」
バシッ!
「洋平っ!」
「痛ってぇυ」
洋平の背中が何者かに叩かれた
後ろを振り向くと湘北の制服を着ている女子がいた
派手だがクミの様なギャルではなくキレイだった
「愛川…いきなり何だよυ」
「前から思ってたんだけどさ、その子こないだ転校して来た名無しさんちゃんだよね?彼女?」
愛川という女の目はキラキラしている
「悪りぃかよ…//」
コホンと咳払いをして照れ隠し
「やっぱりそうなんだ!あの子には諦めるように言っておくね。てかやるねぇ転校生を(笑)あ、よろしく名無しさんちゃん♪あたしは…」
「いいから帰れよυお前んちあっちだろυ」
はいはーい、と言うと名無しさんに笑顔を見せて帰って行った
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