長編 ひまわり(水戸)

□2話
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(今日で10日目…)


偶然洋平に会うかもしれないと思い、雨の日も晴れの日も洋平の傘を持ち歩いていたが会う事なく10日が過ぎた


まだ不確かな小さな想いは募るばかり


夕飯を食べ終えた名無しさんはナナの所へ


「散歩行こっか^^」



梅雨の夕方の散歩は蒸し暑いため夕飯を食べた後涼しくなってから行くようにしていた



(涼しい…風が気持ちいいなぁ。)


いつもの散歩コース


ふと公園に目をやると人らしき物が倒れている


(えぇ!?嘘でしょ…どうしよ‥ι)



放っとく訳にもいかず、ナナと一緒に恐る恐る近づいて行く



やはり人が倒れている




「あっあの…大丈夫‥ですか‥?」



「…うっ‥」



(わっι)



倒れていた人物が体を起こした



「あの…」


声は掛けたものの怖くて顔を見れなかった



「あれ‥アンタ…」



「へ‥?あぁ!!」



顔を見るとそこにはずっと会いたかった人物が




洋平がいた



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