●スラムダンク●長編 Cherish (三井)
□涙の告白
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休憩の合間での出来事。
「まただ〜!三井先輩ひどい(泣)」
今日何回目だろうか。
三井に肩を叩かれ振り返ると頬に指をつんとされている。
「名無しさんは学習能力なさすぎだ。」
意地悪な笑みを浮かべる三井。
「誰だって肩叩かれたら振り返るじゃないですかぁ!!」
頬を抑えながら反論するが、再度それが学習能力がないって事だ、と言われ、さされた頬をプーっと膨らまし三井を睨んだ。
その顔は何だ、と
三井は名無しさんの両頬を掴んで横に伸ばした。
「ほ、ほへんにゃはい(ごめんなさい)ι(泣)」
名無しさんは反論を諦め謝った。
よーし、と手を離してやった三井は満足げだ。
最近2人はいつもこんな風にじゃれ合っていた。
ほとんどの部員が羨望の眼差しで見ているが、それを何とも言えない気分で見ている者が一人。