●スラムダンク●長編 Cherish (三井)
□春
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バタァーン!!
「リョータ君!」
息を切らした名無しさんが勢いよくリョータの部屋のドアを開けた
「な、何だよノックもなしに人の部屋あけんなよ名無しさん!」
確かに、幼なじみといえども"親しき仲にも礼儀あり"だ
「今日…合格発表だったんだけど、合格した……はぁ…はぁっ…」
それを言い終えるとペタンとその場に座り込んだ
「おぉ!良かったなぁ!!お前バカだから心配したぜ」
「リョータ君に言われたくないよっ!てか可愛い幼なじみが後輩になるんだからもっと喜んでよ!」
「ん〜また名無しさんの面倒みてやらないといけないのかと思うとな…」
「…」
名無しさんは立ち上がり無言でリョータをポカポカ殴りだした
「うわ、冗談だよ冗談!やめろ!名無しさんがまた俺の後輩になるなんて嬉しいぜ!!!」
それを聞くと名無しさんは殴るのをやめて
「よしよし!!それで良し!!」
と満足げに笑った
「お前さ、合格したらバスケ部のマネージャーしたいって言ってたよな。跡継ぎいねーからオッケー出してくれると思うぜ」
「本当!?はぁ〜早く入学して、マネージャーしたい!」
喜ぶ名無しさんを見てリョータは目尻が下がった
「彩ちゃんにみたいな立派なマネージャーになれるように頑張れよな」
リョータはニカッと笑って言った
「うん!立派なマネージャーになってみせます!リョータ君のサポートもするからね!!」
(私の大事な…大好きなリョータ君だから…)
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