▼ヒロアカ▼長編 Bomb!(爆豪)

□1話
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「!!」

「ば、爆豪!?」


爆豪が教室の扉にもたれかかっていた



「…遅え。何やってんだ」


「悪りい…!あ…あのさ、お前いつからいた…?」




名無しさんの心臓はバクバク鳴っている



「…名無しさんの ちょ、照れる、辺りから居た。出てくタイミング失った」


「!?」

(じゃあ…バレた…?私が爆豪くんが好きって事…!)


名無しさんは声が出ない

切島が再び口を開く


「えーっと…じゃあ名無しさんがお前のことについて話してたのは…」


「聞こえてた。だから名無しさん、お前に言いてえ事がある」



心臓が跳ねる


「…な、なに…?」


(もしかして…もしかして爆豪くんも…?)









「お前ここに何しに来てんだ?」


「…え…?」


「雄英に何しに来てんだって聞いてんだ。恋愛ごっこか?」




「!!」


名無しさんはたった今思ったこと、そして自分の言動が恥ずかしくなった

ここは本気でヒーローを目指す人間が集まる場所




「そんなだから個性も上がらねぇし背後のシールドも弱えままなんだろ。お前みたいなやつは邪魔なんだよ」



「爆豪!言い過ぎだって!」


切島が見かねて間に入った



「うるせえ。俺は事実を言っただけだ」



スカートの裾をギュッと握る名無しさんに視線を戻す


「半端な気持ちでここにいるんならここ辞めて寮からも出て行け





名無しさんの胸にえぐられたような痛みが走った



「おい!!爆豪…!そこまで言わな…」


「いいの切島くん!!」


名無しさんは更にスカートを強く握った



「…爆豪くんの言う通りだよ。私みたいなのが居たら迷惑だし腹立つよね…本気でみんなここに居るのに。爆豪くんごめん。切島くんもごめんね…ごめん」



「いや俺は…」


「ううん、私が悪い!爆豪くんも切島くんも今日のことは忘れて!ほんとごめん!じゃあ私先に帰るね!バイバイ!」



名無しさんはバックを持つと同時に走って教室を出て行った












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