▼ヒロアカ▼長編 Bomb!(爆豪)

□1話
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「死ねや名無しさんーー!!!」


「ねぇ爆豪くん!いつも思うけどさ!死ねはちょっとひどくない!?」



只今1年A組は一対一の戦闘訓練中


爆豪勝己の個性【爆破】

この物語の主人公である名無しさん名無しさんの個性【シールド】



「オメーのその個性!イラつくんだよ!!!」



爆豪がイラつくのも仕方ない、名無しさんの個性はシールド


大抵の攻撃は防ぐことができる



ただ


「…っ!あぁ!!」


「俺の勝ちだ」



背中に爆破の痛みが走った次の瞬間、爆豪にうつ伏せの状態で押さえ込まれた


名無しさんの弱点は"背後"のシールド


体の正面にシールドを張れるし

背後にもシールドは張れるが、弱い


そこを爆豪に突かれた



「…爆豪くん、離してくれない?もう決着ついたじゃん…」


「地味個性のくせに俺をイラつかせた罰だ」


そう言って悪い笑みを浮かべた爆豪


「また地味個性って言った!気にしてるのに!」


「うるせー地味個性。黙ってろ地味個性」


「2回言った!地味個性って2回言ったね!?いや、全部で3回言った!!」


体を動かしたいが身動きが取れない


「爆豪、早く離してやれ。で、もう時間だ、みんな着替えて教室戻れー」


担任のイレイザーヘッド 相澤消太の声で名無しさんは解放された



「ふん」


勝ち誇った顔で名無しさんを見下ろす爆豪


「ぐぬぬ…」


悔しいが何も言い返せない




名無しさんの個性はどちらかといえば救護系だ

シールドは自身を守ることもできるし

目の前の物体をシールドで覆い外敵から守ることもできる


しかし正面の物体は守ることはできてもシールドの弱い背中がガラ空きになる


戦闘に参加できるとしてもサポートぐらいだろう





「名無しさんちゃん大丈夫?」

「爆豪くんやっぱ凄いわ…」


蛙吹梅雨と麗日お茶子が名無しさんに手を差し伸べた


「ありがと。爆豪くんにはいつも"地味個性"って言われるし…悔しいー!」


「あはは…」


「さぁみんな!次の授業に遅れないように着替えて席についておかないとダメだぞ!」



1年A組の学級委員長、飯田天哉に急かされ着替えて教室に向かった







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