長編 ひまわり(水戸)
□5話
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「自販機の場所わかった?」
戻って来た名無しさんに洋平が話かけた
「うん!大丈夫だったよ^^」
三井に晴子の事を聞いて少し安心した名無しさんは元気を取り戻していた
(湘北が勝ってる。前にうちと一点差だったんだよね。って仙道さんファンの友達に聞いただけだけどυ)
「「きゃあぁぁああ〜!!」」
流川にパスが通ると大歓声が上がった
「よ、洋平くんυこれ何!?」
「あぁ、名無しさんちゃん知らないんだよな。流川親衛隊ってのがいるんだよ(笑)流川ファンの集まり。」
洋平が指差した方を見るとその集団がいた
「す、すごいねυ。」
ガンッ!!
流川がダンクを決めるとさらに大きな大歓声が体育館に響いた
「耳がキーンって鳴る(笑)」
「ハハ、名無しさんちゃんは初めてだからな(笑)俺たちはもう慣れたよ^^いつもの事だから。な?」
高宮たちはウンウン、と頷いた
「あれ…洋平くん‥あの、晴子ちゃんが…」
名無しさんの目に入った晴子は目がハートでピンクのオーラを出していた
「あぁ、これもいつもの事だよ(笑)本当は親衛隊に入って騒ぎたいんだぜ?」
(そっか‥晴子ちゃんは流川くんが…三井さんが言ってた通りだ!)
コートにいる三井に目をやると目が合った
三井は"俺の言った通りだろ?"という様な表情をしてまたニッと笑った
つられて笑った名無しさんだが洋平を好きな事がバレている事を思い出して少し赤くなった
二人が笑い合ったのを洋平は見ていた
「…名無しさんちゃんミッチーと知り合い‥なのか?」
洋平に問われた名無しさんは答える
「ううん、さっき自販機でフタ開けてくれたの。もう尋常じゃないくらい固くて困ってたら三井さんが偶然(笑)その時にちょっと話したよ^^」
「そうか。」
("三井さん"‥名前も教え合ったのか…?)
洋平は少し気にはなったが深くは考えなかった
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