●スラムダンク●長編 Cherish (三井)
□親衛隊
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(部活部活〜♪今日もおいしいポカリ入れるぞ!なんつって〜♪)
名無しさんは上機嫌だった
遅刻しなかったし
体育はバスケだったし
大嫌いな数学は自習だったし
食堂で三井先輩と会ったし
(今日はツイてるなぁ☆)
上機嫌の名無しさんの前に数人の女子が現れた
「ちょっと付き合ってもらえる?」
(…やっぱツイてない)
名無しさんはこれから何が行われようとしているか分かっていた
───────パーン!
(いきなり先制ビンタ!?)
「あんた彼氏いるくせに流川君に色目使って最低な女ね!」
「はぁ!?何であたしが流川君に色目使うのι」
「今日見たわよ!あんた流川君と2ケツしてたじゃない!」
(そういえばこの人…朝すごい殺気立ってた人だι)
「…だから?2ケツしたら色目使ってるって事になるの?」
「この間も倒れるフリして流川君に助けてもらってたでしょ!いつまでしらを切るつもりよ!」
「はぁあ!?何で倒れるフリなんてしなきゃなんないの!?マネのあたしがそんな事する訳ないでしょーが!」
だんだん名無しさんも腹が立ってきた
「そのマネージャーの立場を利用してるじゃない!どうせあんたは男が目的でマネージャーになったんでしょ?」
「…!」
「…ほらやっぱり。こんな女にデレデレしてるバスケ部が理解できない。流川君は別だけど(笑)」
フンッと鼻で笑う女子数人
確かに…最初はリョータ君がいるからマネにならせてもらった
こいつらの言う通り
でも
今は違う
バスケが好き
部員のみんなが
安西先生が
好き
みんなと一緒に全国制覇したい
だからマネの仕事を頑張ってる
だからみんな練習を頑張ってる
ぶつかり合う事もあるけどそれはみんな全国制覇のため
「もうこんな女はほっといて体育館いこうよ♪あ!その前にみんなこいつ殴っとく?(笑)」