ZXA小説
□年末は温泉で冬休み
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2009年ももう終わり、今年も色々なことがありました。
ツキリが始めてブチギレたり、崖の下で謎の生物と戦ったり、バスジャックにあったり、ツキリの姉に会ったりと、色々なことがありました。
年末も近くなってきたある日、アルバートが2009年の締めくくりに温泉に招待してあげようと、太っ腹なことを言い出したのは丁度三時間前。もっと前もって言ってほしいものです。
大急ぎで準備して、例のアルバートが運転するス○ップワゴンに乗り込んでついた先は船着場。そこで七桁以上の値段がする(らしい)クルーザーに乗り込み一行は海の旅へ出ました。
現在海上。クルーザーのデッキから見えるのは、晴天の空に浮かぶ太陽の光を受けて青く輝く海だけです。
そんな絶景とは言えませんが、決して地味とも言えない景色が見える場所に、全員いました。
一人一人のんびりと自分の好きなことをして過ごしていました。そんな中、デッキの端にもたれかかっているアトラスが口を開きます。
「なあテティス」
「何?アトラス」
「今年も次回作の発表なかったな」
「・・・・・・」
いきなり重苦しい発言をしてきました。
「エグゼのリメイクが終わって、次こそゼクスの新作かと思ってた矢先、何で今度は本家なんだよ!しかも本家のタイトル数がもう二桁目に突入だぞ!こっちなんて数すらないんだぞ!もう別にいいだろ本家!どうせまたw○iで配信するんだろ!」
「落ち着いてアトラス!この発言でどれだけの本家ファンの人たちを敵に回したと思ってるの!?」
「知るか!」
「知ってよ!!」
全国の本家ファンを敵に回しては大変とテティスはアトラスを宥めますが彼女の不満はとどまる所を知りません。
注:この先アトラスが全国の本家ファンに殺意を芽生えさせるような発言をいくつかしましたが、このサイトの存続のためカットします。
「・・・まあ、アトラスが言いたいことはよ〜く分かったよ。だからって本家の悪口言うのはよそうね?一応アレが僕らの原点なんだし」
「・・・・・・・・・・・・・・・そう言えばそうだな」
「何!?今の長い長い間!!もしかして忘れてたの!?」
その後アトラスが黙り込んでしまいました。どうやらマジで忘れていたようです。
そのことにテティスがツッコミを入れようとした瞬間、クルーザー内に入るためのドアが開き、そこからアルバートが現れました。
「やっほー!楽しんでる!?」
「楽しんでるよおじさま!」
「温泉って初めてだからワクワクしてるよ!」
「・・・・・・失せろロリコン」
いつもどおりハイテンションのアルバートに相槌を打つのは皆ご存知ツキリとサンルとベニです。今回はこの娘たちも同行しています。
え?十人もいるのにどうやってステッ○ワゴンに乗ったって?嫌だなぁ車には荷物を乗せる場所があるじゃないですか
「では!今から一体どこの温泉に行くのか大発表しちゃいまーす!」
『イエーイ!』
『・・・・・・・・・・』
アルバートのハイテンションについていっているのはツキリとサンルだけで、他の人たちは皆黙っていました。そこら辺は大人です。
「このクルーザーはとある島に向かっていて、その島は少し前に大量の温泉が掘り当てられたすっごい場所でね、今は孤島の温泉テーマパーク見たいな場所になっているんだ!」
『おお〜』
『・・・・・・・・・』
「そんな温泉のテーマパークその名も銭島に着くのは今日の夕方になるけど・・・」
どこまでも陽気なアルバートがそこまで言うと、突然石が飛んできました。無論石が空を飛んだわけではなく、アトラスがアルバートに向かって石を投げたから石が空中に飛んだのです。
自分に向かって一直線に飛んできた石を、アルバートは間一髪のところでかわすと、投げた本人に言葉を飛ばします。
「ちょっとちょっと!夕方にならないと着かないのが不満だからって石投げないでくれる!?」
「違うわ!言うんだったらもっと面白いギャグを言え!」
「さっきのギャグ違うから!本当にそういう名前だから!文句言うなら私じゃなくて名前付けた責任者に言って!!」
どうやらアトラスが石を投げた理由は、アルバートのダジャレ(本人否定)が面白くなかったので投げたようです。いくら面白くなかったからって石投げますか?普通
騒ぎが収まったところで、サンルが口を開きました。
「アルバート、お腹すいたー」
ただの空腹の訴えでした。別にどうってことありませんが、アルバートは言葉を詰まらせています。
「あ・・・いや・・・その・・・」
「何だ、昼食ぐらいあるだろう」
何気なくヘリオスが言うと、全員が空腹を訴え始めます。
「そういえば僕もお腹すいたなー」
「今丁度十二時過ぎだったな」
「おじさまーご飯ー」
「・・・お腹すいた」
「昼食要求」
「腹減ったー」
「・・・ご飯」