ZXA小説
□山へGO!
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翌日。天気は見事に快晴。雲ひとつない空に太陽が輝いています。
そしてここはレギオンズにある駐車場。
「やっぱりステッ○ワゴンなのか・・・」
呆れ半分のプロメテ。他の人達も同意見ですが黙っていました。
この場にいる全員に呆れられているアルバートですが
「何いってるんだ。去年の夏休みにコイツで私は生きる伝説になったんだぞ?大丈夫だって」
何がどう大丈夫なんだ。一同そう言いたくなりましたが黙っていました。
とりあえず荷物を詰め込み、早速車に乗ろうとした時、アトラスは
「おいシャルナク」
「?」
「もしかしたら去年の夏休みと同じようにツキリ達がこっそりついて来るかもしれない。だから見つけたらすぐに言え、間髪いれずに言え、いいな」
「了解」
シャルナクは頷き承知しました。そして一言
「車ノ下。侵入者ノ反応アリ」
「早っ!」
流石は元ハンター、仕事が速いです。
「影さん酷いよ。折角ついて行こうかと思ってたのに」
「まさかすぐにばれるとは思わなかったねー」
「・・・折角わたしが考えた作戦だったのに・・・」
誰もいないレギオンズの駐車場のど真ん中。少女達はそこに正座させられていました。無論アトラスに
「まさかまたついて来るとはいい度胸だな」
腕を組み、三人を見下し言うアトラスはどう見ても怒っています。
「いや〜私胸はないけど度胸は結構ありますよ」
「去年と同じこと言うな!」うまいけど
そう言いあっているのをよそに、他の人達は
「ヘリオスって映画見る?」
「映画は見ない」
「へー、お前意外とテ○リス上手いんだな」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「まだかなー」
完全に知らんぷりです。テティスとヘリオスは映画の話してるし、プロメテとシャルナクはDSのテ○リスで対戦してるし、パンドラはすごい速さでケータイをいじってるし、アルバートはのんびりと空をながめています。
「だーかーらー、私はただ純粋に一緒に行きたいだけなんだよ!だってオリキャラってだけで仲間はずれだなんて酷いじゃん!」
立ち上がってツキリはそう抗議しますが
「ただ純粋に一緒に行きたいやつは普通車の下に潜入なんかしない」
アトラスはツキリの抗議という名のボールを叩き落としていきます。
全く聞いてないツキリの抗議という名の攻撃、ですがツキリは全くめげずに攻撃を続けます。一緒に行ってもいいと言われるその瞬間まで
「でもでもでもぉ!」
「もういい」
「へ?」
アトラスはキョトンとしているツキリの腹部に重い重い拳を一発。
どがっ
「ぐふっ!」
そしてツキリはぱたりと倒れ、ぴくりとも動かなくなってしまいます。一応死んでないのでご安心を
「ツキリー!」
「・・・・・・」
あわてて駆け寄るサンルとベニ。
それを見届けたアトラスはきびすをかえして
「よし、行くぞ」
何事もなかったように言うのでした。