ZXA小説
□お料理奏死曲第三楽章
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夏休みが終わり、日に日に涼しくなってきた今日この頃。
インサンルの部屋。
「さーて、そろそろお昼ごはん作らないと」
ツキリはそう言い、早速用意をしようとすると
「おいツキリ」
「あ。アトランさん」
いきなり部屋にアトラスが入ってきます。
しかも何やら怪しげな土鍋を持って
ツキリは戸惑いながら
「・・・えーっと、アトランさん、それは?」
「今日の昼飯」
「!!!」
前回(お料理奏死曲第二楽章)で、熱中症だったツキリはその恐怖を体験していませんが、その全貌は布団からすべて見ていたのでその恐怖は本心から全て解っていました。
「あのー、一応私は何も聞いてませんが・・・」
「当たり前だ、今決めたんだからな」
「なんて勝手な・・・。ちなみに土鍋の中身は何ですか?」
「それは」
アトラスは土鍋をテーブルに置いて
「見てからのお楽しみだ」
「そう言うと思ってましたよ。でも、そんなお茶目なあなたもステ・・・」
ばこっ
アトラスの上段蹴り!ツキリの頭部にクリーンヒット!!
「ぴぎゃぁ!」
「どこのギザ男だお前は」
「私女ですぅ〜・・・・」
そう言って沈んでいくツキリ。
アトラスはドアの外に向かって
「おーい昼飯できてるぞー」
「やめて!呼ばないで!!」
ツキリの静止が止めますがもう遅かった・・・・
今、漆黒の針が動き出す