ZXA小説

□お料理奏死曲第二楽章
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それは初夏のある日のこと、ヘリオスは自室で本を読んでいました。

本のタイトルは「あなたにでもできる!嫌いな奴抹殺の方法100!!」です。

こんな本、どこで売っているのでしょうか。闇市でしょうか

そんな時、事件は起きました。


「ヘリオスぅ!大変だあ!!」


勢いよく部屋に入ってきたのはサンル。


「何だ、騒々しい」

「大変なんだよ!ツキリが・・・ツキリがぁ!!」

「バカ女がどうかしたのか」

「あのね、暑くて頭がグワングワンってなってクラクラってなってバッターンって倒れちゃったの」

「・・・・・・・・・・・・・・・」


ヘリオスは黙り込んでしまった。


「ヘリオス?どうかしたの?」

「・・・・・・今、何て言った」

「だからぁ、暑くて頭がグワングワンってなってクラクラってなってバッターンって倒れちゃったの」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・バカ女がか?」

「うん。だからさっき言ったじゃん」

「・・・・・・グワングワンクラクラパッターン?」

「うん」

「・・・・・・・・・・・」


さあ、なんてつっこんだらいいのか。


「とにかく来て、大変だから」

「・・・ああ」


サンルに引っ張られ、無理やり連れて行かれるヘリオスなのであった・・・
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