ディスガイア小説

□サバイバルデスバトル
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「(嫌だ〜餓死なんてみっともに上に可哀想な死に方で脱落したねー誰かー食い物持って来ーい!)」

心の中で必死に助けを求めるリアスですが、所詮は心の声、周囲に聞こえるなんて万に一つもありません。

彼女の救出は絶望的だと思われたその瞬間


がさっ


「(ん?)」

突然近くの草むらから物音がしたと思えば

「わあ!物音がしたと思って見に来たらリアスちゃんが倒れてる!」

「ニャーニャー」(訳:ケッ、戦士のクセにのたれ死にかよ。ダッセ)

現れたのは妖花族のフラランと邪猫族のミーシャです。フラランは倒れているリアスに驚き、ミーシャはそんなリアスを見下していました。

「もうっ、ミーシャったらそんなこと言っちゃ駄目でしょ」

「ウニャニャ」(訳:だってダセーもんはダセーし)

「そんなことばっかり言ってると、また一人ぼっちになっちゃうよ?ああっ!リアスちゃんしっかりして!死なないで!」

ミーシャを軽く叱った後、フラランは半泣きになりながら生死の間をさまよっているリアスを揺さぶりますが、反応らしい反応はゼロ。死んじゃったかな?

その時、本日133回目のリアスの腹の虫がなきました。

「そっか!お腹がすいて倒れちゃったんだね!」

「ウニャーニャニャ!ニャッニャ!」(訳:ギャハハ!腹へって餓死しかけてやがんのか!超ダッセ!)

よほど面白いのか、ミーシャは地面を転がって大爆笑。その時リアスは腹の底から出てくる怒りを抑えきれず小刻みに震えだしました。しかし、腹が減っているため、動きたくても動けません。

「もう、ミーシャったら笑わないの!それよりも早く食べ物を見つけないと・・・」

何か食べ物はないかと周囲を見回して探すフラランの視界に、爆笑し続けているミーシャが映った瞬間

「・・・そういえば君、通常攻撃する時お魚でターゲットを叩いてたよね・・・」

「ニャニャウニャ・・・ニャッ!?」(訳:そうだけど・・・えっ?まさか・・・)

一瞬たじろくミーシャ、しかし動き出した時を止めることは誰にもできなかった!

「それちょーだ――い!」

「ニャニャ―――!!」(訳:嫌だ―――!)

たった今、花VS猫のお魚争奪戦が始まりました。と言ってもただ倒れているリアスの周りをグルグル回って追いかけっこをしているだけですが、リアス本人マジ迷惑です。

「待てまてー!」

「ウニャー!」(訳:このクソ女が!じゃなくてクソ花がぁー!)

しばらくこの状況が続いていると

「あのーお二人ともリアスさんを囲んで何やってるんですか?」

「あ」「ニャ」(訳:あ)

天魅が二人の近くに現れ、それにあわせて二人は立ち止まりました。





その頃別の場所では、ラウトとサラが対峙していました。

「念のため言っておくが、俺は例え相手が弟子のお前であっても手加減はしない!それを肝に命じておけよ!」

「私だって相手が師匠のラウトでも手を抜く気はないよ!色んな物盗んじゃうから覚悟しておいてよね!」

「へへん!盗れるモンなら盗ってみな!とうっ!」

「盗れるよ。盗賊なめちゃ駄目だよ。とうっ!」

二人はそう言い互いに見事な跳躍を見せ、そのまま交差して最初の一撃が決まる・・・そんなバトルマンガのような展開が目に見えたその時!


パン


「うっ!?」

「ラウト!?」

突然銃声が響いたと思うと、天まで届くような跳躍をしていたラウトは大きく体制を崩し、地上へ向かって落ち、地面に叩きつけられました。ちなみにサラの武器は拳なので彼女が犯人ではありません。

「ラウト!しっかりして!ラウト!」

地面に華麗な着地をきめたサラは、慌てて彼の元へかけよりますが、ラウト無反応。

「そんな・・・一体誰が・・・」

呟く彼女は知りません。

近くの木の上にスナイパーライフルの弾を装填している自分の弟子がいることを・・・


ラウト。エーゼルに背中を撃たれて即脱落


「悪いな天魅、わざわざごちそうしてもらって」

「いいんですよリアスさん。困った時はお互い様です」

数分前、天魅と出会ったフララン、ミーシャ、そして倒れていたリアスは彼女に連れられ川の近くで魚を狩って腹ごしらえをしていた天里と、それに居合わせていたユイカと合流。そのまま焼き魚をごちそうになっていました。

彼女達の横では、ミーシャが生魚に豪快にかぶりつき、フラランはジョウロに川の水を入れ、それを自分にかけていました。

「なあフララン。お前本当に水だけでいいのか?」

「心配しなくても大丈夫よリアスちゃん。私は植物だから水とお日様の光さえあれば十分生きていけるから」

平然とフラランは言いますが、植物が生きるためには他にも酸素とかもいるわけですが、それはさておきます。
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