過去拍手置き場
□第5話 さようならジルウェ!
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前回のあらすじ
ガーディアンベースに乗り込むことに潜入したヴァンとエール、そしてジルウェ。
そこで、二人は第一話でメカニロイドに襲われていた少女、プレリーはガーディアンの司令官だということを知り驚きまくる。ちなみにジルウェは当の昔に知っていた。
ライブメタルの解析をしたあと、エリアDの居住区にイレギュラーが大発生。ヴァンとエールはジルウェの制止も聞かずにエリアDへとすっ飛んだ。
エリアDで暴れまくっていた二人が、ハエ型メカニロイドを粉砕したとき、なんとジルウェがボロ雑巾のようにボロボロになっていた!しかもそこには見慣れない三人の人物が・・・
「先輩!」「ジルウェ!」
ジルウェの危機、てかもう危機は去った状態ですが、てかジルウェ自身が危機的状態ですが、とにかくジルウェのピンチにヴァンとエールは慌てて駆け寄りました。
それに気づいた一人の男、なんかとげとげしい髪型の男が
「来たか・・・モデルX、青の「喰らえ!!」」
全て言い終わる前にエールが撃ったチャージバスターが炸裂します。早い、早いよエールさん。
男はそれを首を傾けてひょいっとかわしますが、男の後ろにいる巨大な鎌を持った彼は
「ぐあっ!」
よけるタイミングを見事に外し、チャージバスターがクリーンヒットしました。杖を持っている彼女は、それをただ黙って見てるだけ
さらにエールはロックバスターを連射連射の撃ちまくり。だけど男はひょいひょいよけます。そして鎌を持った彼にびしばし当たります。
「いててててて!てか何で俺に当てるんだ!俺に当てて何のメリットがあるんだよ!てか話進めろよ!」
ロックバスターの地味な攻撃が当たりつつ叫ぶ彼。ですがエールはいたって普通に
「いいじゃん。どうせアンタ終盤ぐらいに出てくるボスでしょ?だったら今のうちにやっつけたほうが少しは楽になりそうだし」
「あ、それもそうだな」
「ヴァン、アンタも加勢しなさい。これでキツイ終盤でも、ちょっとは楽になるかも」
「よし。じゃあ同時にロックバスターでやっつけよう」
「ヴァンにしては冴えてるわね。じゃあいくわよ!」
さり気なく死刑宣告ですよ。彼ピンチ
「この時点で俺殺られる!?おい!とっとと話を進めろよ!」
ピンチに陥った彼は男に言いました。
「おっと、うっかりあの二人のテンションに流されそうになった」
「お前それでもラスボスか!!」
「はいはい」
男は適当に流しました。
チャージが完了する一歩手前。
その時でした。
「うわああああああ!!」
突然ジルウェの周りに白い光が炸裂します。一体何が
「先輩!?」「ジルウェ!?」
突然の事態に、二人はチャージを中断してしまいました。しかもターゲットと他の二人はもうこの場にはいません。たぶんワープかなんかで逃げたのでしょう。
白い光に包まれた後、ゆっくりと立ち上がったジルウェ。しかし、どうも目がヤバイです。グラサンの裏で、赤く光っていますよ。
呆然とする二人に向かい、ジルウェは震えながら言います。
「ヴァン・・・エール・・・オレヲ・・・オレヲウテ・・・」
と、そして
「解ったわ!」
元気よく返事したエールは、ジルウェに向かってチャージバスターを撃ちました。問答無用ですか
「何やってんだよエール!先輩を殺すきか!」
ついにエールの気が狂ったのかと心配になりつつも、ヴァンは叫びますが、エールはいたって冷静に
「何言ってんのよヴァン!ジルウェは「俺を撃て」って言ったのよ、だったら撃つしかないじゃない。それに、ジルウェ本人が「撃て」って言ってるんだから間違いなんてことはないわ」
一体どうやったらそう断言できるのか、ヴァンはかなり疑問に思いましたが言いませんでした。だって怖いし
そんなヴァンをエールは無視してロックバスターを連射しますが、ジルウェには全く効いていません。しかもたまにセイバーで弾き返されてしまいます。
「全然効かない!どうしたらいいの!?」
『こうなったら連携プレーだ!』
やっと助言できるタイミングになったのか、モデルXは気合の入った一言を言います。
「連係プレイ?」
『そう、一人は囮でもう一人はジルウェが囮に気を取られてる間にチャージバスターを当てるんだ。二対一で一応こっちが有利なんだからちゃんと有効活用しないと』
「そうだよね!そうだよね!!」
モデルXの言葉に、ヴァンがこれでもかと言うほど納得していますがそれはさておきます。
「じゃあヴァンは囮でアタシは」
撃つほうですね、解ります。