過去拍手置き場

□7話 踊れ灼熱の地で
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前回のあらすじ

イレギュラー襲撃により、レギオンズへ行くための列車が壊れてしまい、修理のため油田に墜落した違法ハンターの飛空艇からパーツを強奪・・・もとい回収しに行く事になったアッシュとグレイ、そしてモデルA

深緑のタワー経由で油田に行こうと試みるもエレメンタルゲートという訳のわからないシステム(アッシュ談)に阻まれ進めず、仕方なく別ルートである極寒の流水へ訪れます。

謎の適合者たちとの遭遇やフォルスロイドの戦闘を乗り越え、再び油田へとやって来たアッシュたちでしたが、出てきた先は深緑のタワーから出た場所と同じ場所でした。





「チクショー!こうなったらそのえれメンタルなんとかっていうのを壊して先に進むしかないわね!」

「おー!」

悔しがる事ならいつでもできるけど、挑戦する事は今しかできない。そんな教訓を元にアッシュは目前の部屋へと突入。グレイも続きます。

『えーっとな、前に来た時はお前らが騒いでたから言いそびれてたけど、エレメンタルゲートのスイッチはそれぞれ属性があって、特定の属性攻撃を当てないと起動しないようになってるんだ』

「ウソッ!何でモデルAそんなに詳しいの?記憶喪失のクセに!?」

『記憶喪失でも知識ぐらいはあるんだよ。グレイの場合はちょっと違うけどな』

グレイの場合は記憶だけでなく、知識は常識などが全て吹っ飛んでいるので生まれたての赤子のような状態です。1話のシリアスな感じグレイは二度と戻ってはきませんのでご了承あれ。

「僕は違うの?僕ってすごいの?」

『ああ〜・・・まあすごいな、色んな意味で』

「やったあ!褒められた!」

本当にすごいと思いますねこの無邪気さというか、邪気の欠片も感じられない純粋な瞳と言動は。

両手を挙げて喜ぶグレイはさておき

『多分この部屋にはエレメンタルゲートのスイッチが3つあると思う、適応する属性はオイラが教えるからその属性で攻撃するんだ。幸い今まで戦ってきたフォルスロイドがそれぞれ別の属性持ってんだし、何とかなるだろ』

「おーけーこの超絶美少女ハンターアッシュちゃんに任せなさい、蝶のような華麗な動きでエレメンタルスイッチを入れてやるんだから!」

いつもにも増して頼もしいアッシュ。いつもこんなんだったらいいのに・・・とモデルAが思うのもつかの間。

「グレイーいつまでも喜んでないでちゃっちゃとトランスオンの準備しなさーい」

「はーい」

『やっぱりグレイ任せかよ!』

労働はアタシを慕う第三者に任せる。それがアッシュの流儀。



『まずは氷のエレメンタルスイッチ!ディアバーンの炎で燃やせ!』

「グレイ」

「矢でずばーん!」

一番最初に目についたスイッチは炎の矢で簡単に燃えて地面に落ちました。

『次は雷のエレメンタルスイッチ!クロノフォスの氷で貫け!』

「グレイ―」

「氷でぴきーん!」

氷のエレメンタルスイッチの先にあった水路の奥にある雷のエレメンタルスイッチ。

天井も床もトゲだらけでアッシュは進むことができないため、水中でも自由に動けるクロノフォスにトランスオンしたグレイが進み、スイッチを凍らせ地面に落としました。

『最後は炎のエレメンタルスイッチ!ローズパークの電撃で痺れさせろ!』

「おー!」

「ギャア!」

入り口付近の縄をつたって上った場所で、ローズパークにトランスオンをしたグレイの後ろでアッシュが悲鳴を上げました。

「どうしたのアッシュ?」

開花モードのローズパークの姿になったグレイは不思議そうに振り返りますが、アッシュはすぐさま背を向けると

「その汚れた姿でアタシを見ないで!てか一生コイツにトランスオンするなって言ったのに何でトランスオンしちゃうのよー!もー!」

キレているのか怯えているのか分かりません。いつもと違う様子の彼女に疑問を抱きつつも、グレイはトゲを飛ばすのでした。
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