DFF小説

□よい子のためのおとぎ話FF編 白雪姫
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昔々、ある所に白雪姫というそれはそれは美しい娘(21歳)がおりました。

「年齢を強調するな。それ以前に俺は男だ」

気にしちゃ駄目ですよクラウド。せっかく白雪姫の衣装をコスモスが作ってくれたんですから

「だから何で俺なんだ!他にも着せれる人はいるだろう!ティナとか!」

いいじゃん、ネタだし。

「ネタとか言うな!」

とまあそんな感じで白雪姫、じゃなくてクラウドは暮らしていました。

「どんな感じだ!」

こんな感じ。





ここはお城。この国で一番偉い人が住んでいるお城。

この城のとある一角に、お后様・・・てかクジャが住んでいました。

開放的な大きな窓や、屋根付のベッド、さらにたくさんの服が入るクローゼットに床にしかれた赤い絨毯と、豪華な雰囲気が大量に出ていました。

クジャは部屋にある魔法の鏡を見るなり、一日一回はこう言うのでした。

「愛しのジタン。この世で一番パーフェクトでビューティフルな人は誰?そう!僕だよね!」

「俺が答える前に自分から言うなって毎日言ってるだろうが、あーそうだよ、こんなナルシストで露出魔な変体は世界でお前しかいねーよ」

魔法の鏡、というか鏡の中に映っているジタンは投げやりな台詞をクジャにぶつけました。

「うーん・・・何か後半は悪口しか言ってなかったような気がするけど・・・ま、いっか☆」

うぜぇ・・・byジタン

「さあジタン!僕に君のカワイイ顔をもっと見せてくれ!」

クジャが満面の笑みで、両手を広げて魔法の鏡に近づいてきました。

「ぎゃー!こっちに来るなこの変態ィィィィ!」

逃げたくても鏡は逃げることができません。だって鏡だから

「変体?この僕のどこが変態なんだい?」

「お前の全て」

全ての殺意等をこの言葉にこめて、鏡は言いましたが

「全て?酷いなぁジタン。それが世界でたった一人の兄に向かって言う言葉かい?」

こいつには一ダメージも与えられません。ならば

「お前のことを兄弟だって認めた覚えは一度もない!!」

今度は全力で否定の言葉を飛ばしてみましたが

「全く、ジタンは照れ屋さんなんだから」

「・・・・・・」

誰かこの勝手に自己解釈する馬鹿をどうにかしてくれ。ジタン、魂の叫び

「本当はお姫様の誕生日プレゼントに王様が用意してくれたのに・・・何で・・・何でこんなことに・・・」

「僕は君に会うためだったら何だってするよ」

「うるせぇ!もう死ねよお前!」

ついに鏡は暴言を発言。しかし

「やっぱり僕のジタンは可愛いなぁ」

「・・・駄目だコイツ・・・早く何とかしないと・・・」

変体には全くきいていません。

「さて、愛しのジタン。この世界で一番パーフェクトでビューティフルなのは誰?それはもちろん僕だよね?」

「違うぞ」

クジャが歌劇のように踊りながら言うと、鏡は即答で返事をしました。

「どういうことだい!?僕のジタン!僕よりパーフェクトでビューティフルな奴がいるなんてありえないことなんだよ!?」

やはりパニックになるクジャに、鏡はあきれながら説明します。

「別にありえないことじゃねーだろ。そいつは町外れに住んでる白雪姫っていうクラウドだよ。あいつはまさにニパーフェクトでビューティフルだ」

「どこが!?あんなチョコボ頭のどこが僕より勝ってるんだ!」

怒り狂いながらクジャが訊ねると、鏡は少し間を置いて答えます。

「女装」

「なっ・・・」

まあそうですよね。さすがのクジャもこれには反論できない様子。

しかし変体の称号を持つクジャは、これぐらいでは諦めません。

「だったら白雪姫を殺して、僕が再びナンバー1に返り咲くだけさ!」

「へー」

全く興味がない様子のジタンは、あさっての方向を向いて煎餅を食べてます。

「しかしこの僕が直接手を下すわけにはいかない!だって僕は一応お后だから!」

「ふーん」

「だから他の奴に任せる!早速殺し屋を雇って白雪姫を亡き者にしてやる!」

「ころばし屋?」

ドラ○もんか。
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