DFF小説
□世界で一番大切なモノ
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彼、スコールにはこの世界に来てからずっと大切にしているモノがありました。
それはもはや彼にとってはかけがえのないモノになっていました。
え?それは何かって?
それは・・・
カオス家。アルティミシアは悩んでいました。
「はぁ・・・」
しかもタメ息を一つ。
「どうかしたのか?」
ふらりと寄ってきたのは暗闇の雲。
「実はどうやってスコールを捕らえようか考えているのですが・・・」
「帰る」
厄介ごとには首を突っ込みたくない。そう思った暗闇の雲はとっととその場を後にしようとしますが
がしっ
「・・・・・・」
アルティミシアにマントの裾を掴まれます。
「・・・で、その獅子がどうした」
もう逃げられないと核心したのか暗闇の雲はしぶしぶアルティミシアの話を聞くことに
「私が直々に捕まえに行こうとしてもすぐに抵抗してしまってなかなか上手くいかないのです」
「ほう」
「折角メイド服やナース服やスク水や下手すればR指定が入りそうな服やその他もろもろを着せてあげようと思っているのに・・・」
はぁ、とまたタメ息。
暗闇の雲は冷静に一言
「・・・そりゃ逃げるわ」
「何か言いました?」
「別に」
「そうですか。さて、どうすればあの子は素直に言うことを聞いてくれるのでしょうか・・・」
頬杖をつき考えるアルティミシア。暗闇の雲は勝手にしてくれと言わんばかりに呆れていました。
すると
「ならば人質をとってみるのはどうだ?」
と言っていきなりぬっと現れたのはセフィロスです。
「うおっ、いきなり現れるな。しかも気配を消しよって」
「人質ってどういうことですか?」
「無視か」
暗闇の雲を軽くスルーし、アルティミシアは興味心身でセフィロスに問います。
「簡単なことだ。あの獅子はコスモス家の三馬鹿といつもつるんでいると聞く。ならば三馬鹿の中に仲のいい奴の一人ぐらいは・・・」
「なるほど」
うんうんと納得するアルティミシア。しかし暗闇の雲はむ?と首をかしげて
「お主、なぜそんなに詳しいのだ?」
「フッ」
今コイツ鼻で笑いやがったお前まさかスコールにも手をだして・・・
「コスモス家の奴らの情報はこのセフィロスメモにしっかりと記録している」
そう言ってセフィロスが取り出したのは真っ黒の皮製のメモ帳でした。所々に付箋が張ってあるメモ帳でした。
セフィロス・・・恐ろしい子・・・!
「まあそれは置いといて、とりあえず三馬鹿の誰かをさらって、あの子に脅迫するということですね」
メモのことを完全にスルーしてアルティミシアは話をまとめました。
そしてぽん、と暗闇の雲の肩をたたき
「じゃあよろしくお願いしますよ」
「ワシか!」
暗闇の雲に仕事を押し付けるのでした。