過去拍手置き場
□第2話 蛇退治大作戦
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しばらく沈黙が流れましたが黙っていては話なんて進まない。
そこでヴァンが
「あのさぁエール。いつまでも黙ってても仕方がないし、一応あの蛇のメカニロイド倒しにいかないか?」
「あ、それもそうね」
あっさり承知。とりあえず森の奥へ行こうとするとエールが少女に向かって
「この先は危険だから彼方はここにいて。そのほうが安全だから」
と言うと少女は
「そうね、そうするわ。あ、後私はプレリー。彼方じゃないから」
「プレリーか・・・私は運び屋のエール。でこっちがツッコミ担当のヴァン。ちなみにヘタレ」
「ヘタレ?」
「ヘタレって言うなぁぁぁぁぁ!!」
「(無視無視)じゃあ後は私達にまかせて!」
「無視しないで!」
二人はそう言ってその場を走り去りました。
プレリーはそれを見て
「さて、救助が来るまでどう○つの森でもしてましょ」
と言ってDS(ライトしかもピンク色)を取り出しました。
「プレリー様・・・」
「我々の心配は・・・」
「興味ないわね」
くらっ・・・
プレリーと離れたヴァンとエールはというと
「弱い弱い!この敵たち弱すぎよ!」
「・・・うわぁ」
エールはそう笑いながらロックバスターを連射し、ヴァンは唖然としながらエールが仕留め損ねた敵を倒していました。とりあえず見事な連係プレーです。
「エール・・・本当に暴走狂なんだから・・・」
ヴァンがそうつぶやくと何だか目頭が熱くなりました。何故だかわからないが涙が出てくるんだ
「彼女ってそんなに恐ろしいの?」
ふとさっきの声が頭の中に響きます。
「そうさ・・・俺いっつもアイツの尻に叱れてさあ・・・いっつもサポート役なんだぜ・・・」
「へー・・・てか何で泣いてるの?」
「だってあのエールだぞ!イレギュラーを一発で倒す力を手に入れたらどうなると思ってるんだ!その気になったら世界を滅ぼしかねないぞ!」
「狽ネんて大げさな!」
「大げさなんかじゃない!本当に起こりそうな事なんだ・・・って・・・ん?」
ヴァンはふと気づいて足を止めます。
「どうしたの?」
エールもそれに気づいて足を止めます。
「俺・・・誰と喋ってるんだ・・・?」
「え・・・ちょっと・・・アンタまさか電波系・・・」
「そんなんじゃないから!」
『ん?』
再び二人の頭の中に響く声。
「あれ?空耳じゃなかったの?」
「空耳じゃないから!」