ZXA小説
□お料理奏死曲第二楽章
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「そうそう。ツキリが倒れた今、大問題が発生したよ」
サンルが言います。
「は?大問題?何が大問題なんだ」
アトラスが言います。
「今日の晩御飯どうするの?」
『はっ!』
全員はっとします。
実は、いつもご飯はツキリが毎日作っていたのです。
なんせめちゃくちゃレパートリー多いし、早いし美味いから。
「確かにそれは困ったなぁ。ヘリオスも料理得意だけど、きっちりしすぎてるから遅いんだよね」
「ワタシもそう思う」
「(ぐさっ)」
テティスとサンルは口々に言い、ヘリオスのガラスのハートを傷つけた。
「で、晩飯どうするんだ。アルバートの野郎から金ぶんどって、出前でもとるのか?」
「言い方がなんかカツアゲみたいだけど、プロメテの言うとおり、出前にしよう」
「テティスにさんせー!」
サンルが言うと、アトラスが突然
「ちょっと待て」
「どうしたの?アトラス」
「料理できる人物をもう一人忘れてないか」
「え?誰々?」
「アタシ」
「本当!?」←知らなかった
驚くサンル。しかしその背後では
「(違う!あの女が作る料理はもはや料理とは言えぬ品物だ!)」
「(ゲテモノだよゲテモノ!上手く言うばポイズン○ッキングだよ!)」
「(そんな物をパンドラちゃんに食わせるって言うのか!?ふざけるな!)」
「(危険物ノ制作ヲ余地・・・・・・)」
男達がそう思っている中、パンドラは
「(どんな料理なのかしら・・・・・・)」
こっそり(無駄な)期待をしていた。