□蝶戯花
2ページ/2ページ



いつもの悪連中を見つけ急いで女の助けに向かう




図体ばかりでかい男の腕を掴むと

囲まれていた女が恐る恐る顔を上げる―…





Σ!!?





衝撃が走った。



神々しく

懐かしく

優しく

愛しく…





「あの…どうしたの?………………涙…」



ポカンとする皆を後目に

俺は涙を拭いもせずその女を抱きすくめた



ダメだ…

「見つけた…」

引き寄せられてしまう…

「え?」


まるで

「俺の姫君――…」

蝶が花を選ぶように………







〜蝶戯花〜
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ