物語
□見つかっちゃった
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ブウ戦後のお話。
「なぁチチ。オラの事好きか??」
いきなりの質問。
もちろんチチは皿洗いしている手が止まる。
「な…なんだべ!?いきなり…」
赤い顔を見られたくないチチはキッチンの方に向いたまま。
「オラさぁ…いつもおめぇの事ほったらかしてっから…嫌われてねぇのかなぁって…。」
チチは大きなため息をつくと、タオルで手を拭きクルリと振り向いた。
「今更だべ…??それに悟空さの事嫌れぇだったら、今ここに立ってねぇだよ。」
呆れ顔で悟空に言いつけた。
悟空は一瞬ポカーンとしたが、すぐさま笑顔を取り戻す。
チチはズカズカと悟空に近寄ると…
「悟空さみてぇな男、オラしか手におえねぇべ??」
「ははっ。」
そりゃそぅだ、と笑う悟空につられてチチも可笑しくなってきて…
「もぅ…どこにも行ってほしくねぇだ…。」
「分かってる…。」
悟空があまりにも寂しそうな顔なんかするから…
チチはついつい抱きついてしまう。
もちろん悟空は逆らおうとはせずチチの腰に腕を回し…
「チチ…キスしてぇ…」
抱き締められたままでそぅ言われたチチはゆっくり顔を上げた。