★餡子小説02★

□手を繋いで
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今は午後2時を回った時で・・・
一番夏の日差しが強い時刻だ。



クーラーのきいた店内は、客の数もちらほら。
けれど朝や昼時と違って全然人は少ないほう。



コンビニが何店舗かあるが、俺の働いてる此処が一番接客も評判がよくて客の数が多い。
お客様は神様ってこういうことだろう。



暇なので売り切れたから揚げを、新しい売り物のから揚げを揚げたりする。
ちょうどそのとき俺の好きな曲が有線で流れて少しテンションがあがる。




「〜♪」


ついつい鼻歌が出てしまったときに、店の自動ドアが開いた。




「いらっしゃいませー・・・!?」

「あ、居ましたvこんにちわ、辛」

「やっほー辛パンマン」

「・・・お、おまえら・・・」




店に入ってきたのは、まぶしいくらい素敵な笑顔を浮かべている食と、元気のいいアン。
・・・身内がバイト先に来るというのは一番恥ずかしいことだと俺は思う。

思わずから揚げを取り出していた箸を落としそうになる。
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