★餡子小説02★

□素直な気持ち
2ページ/19ページ


* *




「…んっ …」


気がつくともうUFOのコックピットの中にいた。

まただ…
また今日もこの扱い…



ヤったら用無し…
この扱い…


毎回抱いて終りの関係…
それがすごくムカつく。


向こうは敵なのに…
俺様に恥ずかしいことを言ったり言わせたり、泣きじゃくって謝る俺様をいつも「駄目、許さないよ」と言ったり…

それなのにヤったらお終いの関係だなんて…

なんなのだ…
なんなのだ…!



「ムカつく…ムカつくのだ!」

拳を機体に叩き付ける。
けれど苛々は収まらない。



「…なんで、こんなにも俺様、苛々してるのだ…それになんでこんなにも…胸が痛いのだぁ…」



ポツリポツリと浮かぶ言葉…ムカつく…大嫌い…


大嫌い…





そのままダルい体を起き上がらせ、そのままUFOを動かし城へと戻った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ